昨夜は深夜に列車内の警報が鳴って叩き起こされ、あまり眠れなかった。
車掌が回ってきて「タバコ吸ってないか」と確認していたから、どこかの部屋で喫煙したやつがいたんだろう。これがイタリアだったらスルーなのかもしれない(笑)が、今はもうオーストリアも越えてドイツ国内だ。
5時に持ってくると言われたはずのコーヒーはなかなかやって来ない。こんなことなら早起きするんじゃなかった。結局来たのは6時前。え、もしかしてドイツはサマータイムじゃないのか?と思ったけど、駅に着いてから確認したらやはりサマータイムだ。何か聞き間違えたんだろう。
寝台列車の朝食 |
それなりの部屋だったのでコーヒーと一緒に簡単な朝食がやってきた。思いの外パンが旨かった。
6時半にはミュンヘンに着いた。
ロッカーに荷物を預けて早朝のミュンヘンの街をブラつくことにする。
ローマでは荷物預かりは人間ベースだったが、こちらでは日本と同じくコインロッカー。
ミュンヘン中央駅のゲームショップ |
ミュンヘン中央駅ではウイニングイレブンを売っていました。
ミュンヘンは観光客向けの3日乗車券があり、地下鉄(Uバーン)や近郊鉄道(Sバーン)、トラムが乗り放題になる。また、シティーツアーカードという、これに観光スポットの割引が付いたモノもある。今回は3日乗車券のパートナー(5人まで用)を窓口で購入。Sバーンにのってマリエン広場へ。
マリエン広場 |
ネオ・ゴシック様式の新市庁舎前が広場になっており、観光スポットになっている。
まだ、早朝なのでほとんど人はおらず。
新市庁舎 |
新市庁舎の塔には仕掛け時計があり、定刻になると動き出す。
割と長いので、ビデオを撮影しようとすると大変。
ミュンヘンのApple Store |
近くにはApple Storeもあり。早朝なので、当然開いていません。
マリエン広場周辺を散策した後は、トラムに乗ってニンフェンブルグ城へ。
トラム |
トラムは道路と併用する部分が少なく、幹線道路の真ん中のレーンがトラム用になっている。
改札はないので乗り降りがスムース。たまに検札の人が乗っている。
今回は、遠足っぽい一団と同じ車両に乗った。小学校低学年くらいの集団を女性教師と思しき人が引率している。子供たちは元気いっぱいだが、もちろん大人しそうな子もいる。欧米の人は自己主張が強いイメージだが、子供の時点では日本人と大差ないんだね、と思った。
ニンフェンブルグ城を正面から |
ニンフェンブルグ城の中は見学できるようになっており、美人画ギャラリーがある。
バックパックなどの荷物はロッカーに預けるように係員に言われる。
ロッカーは日本と同じように、開けたときにコインが返ってくる形式。
ドイツはイタリアに比べて全体的に、日本と同じだ、と思うことが多い。
ニンフェンブルグ城から庭園を臨む |
美人画ギャラリーを見学した後、庭園へ。
直線的に大きな水路が延び、その左右に遊歩道があり、その周りに森がある。
鯉がいない分、鳥がたくさんいた。
庭園の一番奥からニンフェンブルグ城を臨む |
庭園の遊歩道 |
遊歩道は手入れが行き届きとても美しい。
乳母車のお母さんが散歩していたりと、画に描いたような情景だ。
人もゴミゴミしておらず、余裕がある。
ベンチも多く設置されていて、遊歩道の途中で疲れてしまっても休憩できる。
ニンフェンブルグ城の後は、お待ちかねのオクトーバーフェストへ。
会場はテレージエンヴィーゼという緑地。Uバーンにそのものずばりの名前の駅がある。会場が近づいてくるに従って民族衣装の人が増えてくる。
老若男女問わず民族衣装を着ている。日本で言うと浴衣のようなモノなんだろうか。
もやしもん in オクトーバーフェスト |
そもそも、オクトーバーフェストに来たいと思ったのは、もやしもんを読んだから。第8巻ではまるまるビールの話題が取り上げられており、オクトーバーフェストも登場する。というわけで、聖地巡礼の証に、入り口の門のところで記念撮影。
今回はなんと200周年。
オクトーバーフェスト |
会場内は各ブルワリーの大きなテントが立ち並び、中がビヤホールになっている。
テントの外にも土産物の露天とか、ソーセージの屋台とか、移動遊園地とかが立ち並ぶ。
遊園地の乗り物は花屋敷をはるかに凌駕し、としまえん級の本格的なモノ。
テント内 |
テント内 |
テントの中はこんな感じ。楽団が音楽を演奏していて、みんなでカントリー・ロードとかヤングマンとかを歌っていた。町中ではとてもお堅く見えるドイツ人なのに、テントの中は超陽気。一曲終わると、手当たり次第に近くの人と乾杯している。
もやしもん in オクトーバーフェストのテント内 |
こう見ると、もやしもん内の描写が本物そのままであることが分かる。
石川雅之センセイ凄いです。
テント内は、予約席と、非予約席があって、reservedの札が揚がってないところは非予約席。相席は当たり前なので、テントを2つほど回って空いている非予約席を発見。ドイツ在住のロシア人の親子の方と相席で座らせて貰い、早速ビールを注文。
1杯1リットル(1マスと書いて、アイン・マースというそうです)で8.75ユーロ。
代金は飲み物や食べものが運ばれてくる毎に、その場で現金決済。
多分、粋な飲み方は10ユーロ出して「釣りは要らない」なんだ、と気づいたのは、帰る時だった。
オクトーバーフェストのビール |
隣のロシア人と片言の英語で話しながらビールを飲む。「早起き + 散々歩いた後 + 酒に弱い」ということもあり、すぐさま酔いが回ってしまって、ツレに「ホテルまでは自力で歩けよ」と怒られながら、
「サッカー好きですか?」
「もちろん」
「CSKAモスクワのホンダって知ってますか?」
「もちろん。ドイツだと、カガワがすごく活躍してるよ」
「彼は日本でも人気がありますよ」
などとサッカートークに花が咲く。また、オクトーバーフェストに来た理由も聞かれたので、件のもやしもんの8巻を取り出して、オクトーバーフェストのシーンを見せながら「これを見て来ようと思った」みたいな説明したら、ウケていた。
酔っぱらってホテルに帰ったあとはバタンキュー。
それにしても旨いビールだった。
これ一冊でビールとオクトーバーフェストのにわか専門家になれる、もやしもんの第8巻。
石川 雅之
9月18日編へ >>
9月19日編へ >>
9月20日編へ >>
9月21日編へ >>
9月23日編へ >>
9月24、25日編へ >>
0 件のコメント:
コメントを投稿