2014/10/13

壊れたNASからデータをMacにサルベージした話

 先日、2007年に購入して以来ずっと使っていたBUFFLALOのNAS(BUFFALO Link Station LS-WH1.0TGL/R1)が壊れました。瞬断のあと、再起動しようと電源ボタンを押したところ反応せず。電源ケーブルを抜き差ししても冷却ファンが5mmくらい動くだけ、という状態になりました。

 状況からして電源ユニットが死んだものと判断。HDDは生きていると考えてデータをサルベージすることにしました。

まずはNASを分解してHDDを取り出します。


背面、底面と見えてるビスを順番に外していけば簡単に外れました。次にHDDをMacに接続します。今回は裸族のお立ち台を使いました。


 さて、ここからがややこしい。NASの中身はいわばLinuxサーバーです。したがってHDD内のファイルシステムはMacやWindowsとは異なっており、つないだHDDの中身をそのまま閲覧できるわけではありません。

というわけで、VMWare上のLinux(Ubuntu)からアクセスします。まずはVMWare上のUbuntuを起動して裸族のお立ち台の接続先をUbuntuに変え、ターミナルから

$ lsusb

と打って接続を確認します。自分の場合は裸族のお立ち台が認識され、「JMicron Technology Corp.」の文字が表示されました。

次にパーティションを調べます。

$ parted -s /dev/sdb print



と打って確認。自分の場合は、500GBのxfs領域が6番だった(つまり6番が対象HDD)のでこのパーティションをマウントします。マウント先のディレクトリを作ってから、そこにsdb6をマウントします。
$ mkdir /mnt/nashdd 
$ mount -t xfs /dev/sdb6/ /mnt/nashdd

 あとはファイルブラウザからマウントしたパス、上記の場合は/mnt/nashddにアクセスすればHDD内のファイルにアクセス可能となりました。

 その後はVMWare上に設定した共有フォルダ(MacとVMWare上のOSどちらからもアクセスできる)を介してせっせとファイルを移動。全て移動したところでHDDをMac向けのフォーマットに初期化し、ファイルを戻しました。今のところ問題なく動いています。

 最初壊れた時はどうなるものかと思いましたが、HDDは生きていたということで、結局はネットワーク接続をUSB接続に変え同じディスクを使い続けているということになります。まさか、ディスクより先に電源が死ぬとは思ってもみませんでしたが、良い経験になりました。


今回のサルベージにあたっては下記の記事を参考にしました。

データ復旧のための、パソコン本体、外付けHDD、NASなどのファイルフォーマットの話 - データ復旧のパソコンサポートやまもと
(Linux)故障したバッファローのLinkStation(RAID1)のデータ復旧 - 3流プログラマのメモ書き