現在のAmazon.co.jpは電子書籍を扱っていない。私自身、Kindleが日本でサービスを始めれば、即購入するつもりだが、その気配はない。だが、そんなAmazon.co.jpで、電子書籍の販売に挑んだ人がいる。その珍妙なしくみは下記の通り。
- Amazonに板段ボールを出品する
- 板段ボールにはpdfのダウンロードアドレスが印刷されている
- ユーザーが購入すると、板段ボールが届く
- 印刷されているアドレスからpdfをダウンロード
詳しくは『348人の女工さんに仕事の話を聞いてみました』公式ページを参照して頂きたいが、同人誌レベルの規模であれば、アプリを作るのは費用がかかり過ぎて難しい。ストアに出品することを考えると、Amazonが手数料の面で優位である、ということのようだ。しかし、Amazonは電子書籍のインフラがないので、上記のように涙ぐましい工夫しているのだ。この方法が主流になることは無いだろうが、面白い試みだったので、この段ボールを注文してみた。
コピー対策さえ出来れば有用
板段ボールはメール便で到着。しっかりとした作り(笑)。
下部にアドレスが記載されているので、ダウンロードしてiPod touchに転送してみた。
特に問題なく読めた。ユーザー側の手間としても、紙の本を買って自炊するよりは少ないので、概ね許容範囲だろう。課題はコピーガードだが、例えばオライリーの電子書籍のように、申込者のメールアドレスを書き込んだ改変不可のpdfをユーザーごとに作成して提供するという手もあるだろう。これなら安価に抑止力が得られる。他にも手はあると思うし、この点をクリアできれば、珍妙な割に有用なしくみではないかと思う。あとは、PODサービスとの競合か・・・。
348人の女工さんに仕事の話を聞いてみました
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