2011/05/19

梶村尚史 「『朝がつらい』がなくなる本 ぐっすり眠る すっきり起きる習慣術」



睡眠の質を改善したい
私は朝が苦手だ。これはもうずっと前からで、中学校の時はほぼ毎日朝礼が終わる時間に登校していた。さすがに社会人になるとルールを守らなくてはならないが、遅く起きる点は変わることなく、今でもコアタイムのギリギリに出社している。

ところが、このところ仕事量が増えてこの体制でも朝がツラくなってきた。考えなければならないことが多く、頭がずっと腫れぼったい感じで、どうにも睡眠が浅いような感覚なのである。というわけで、なんとか睡眠の質を改善しようと、寝具の設備投資(枕、マットレス)を行うと同時に手に取ったのが本書である。

オーソドックスに王道を行く良書
内容は極めてオーソドックスで質実剛健な印象。「これさえやれば、たちどころに朝が強くなる」といった銀の弾丸はなく、体の仕組みを根拠に、睡眠を改善するための方法を様々な観点から提案している。

朝をつらく無くするために行うべきことは大きく2つある。すなわち「寝る前にすること」と「起きた後にすること」と言えるだろう。寝る前にするのはぐっすり眠るための準備だ。ぐっすり眠ることで寝起きも爽やかになる。そのために、照明を暗くする、飲食しないなどいくつかの習慣を推奨している。意外にだったのは、深部体温を下げることである。お風呂に入ると眠くなるイメージがあったが、体の芯まで温めてはいけないのだ。起きた後には、これから体を動かすための準備が必要だ。ここでは、朝日で体内時計のスイッチを入れることや、起きたら速やかに血糖値、体温を上げることを推奨している。

その他にも、不眠のタイプを自己診断できるチェックシートや、タイプ別に行うべき改善方法も記してある。まず本書を入り口に睡眠の改善に着手し、自分なりに工夫してみるのも良いだろう。

読書灯を買い、枕元にバナナを置いた
本書を読んで、とりあえず、寝る前の読書に専用の読書灯を使うようにし、起きてすぐバナナを食べるようにしてみた。我が家の照明のスイッチの関係で、これまでは部屋の蛍光灯の明かりで寝る前に本を読んでいた。しかし、これでは明るすぎてメラトニンが分泌されづらいため、部屋の蛍光灯は早々に消灯し、読書灯で本を読むことにした。ちょうどAmazonで、本にクリップで留めるタイプのものを発見したので、さっそく導入。これは他の用途でも使えそう。

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あとは、バナナ。これは起きてすぐ糖分を補給することで血糖値を上げ、体のエンジンを起動することが目的。別にバナナである必要はなく、糖分であればよい。他のモノも色々試して体に合うモノを探してみようかと思っている。

これらの試みによる効果の程は、今のところ・・・よく分からない(笑)。

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