2011/04/16

堀江貴文・成毛眞 「儲けたいなら科学なんじゃないの?」

儲けたいなら科学なんじゃないの?

様々な科学技術についての対談本
 本書は、ご存じホリエモンと、元日本マイクロソフト社長の成毛眞さんの対談をまとめたものである。対談の内容は主に科学技術についてで、乱暴に言えば「○○ってどう思います」「僕はこう思うな」というやりとりが、延々続くものである。取り扱われる科学技術の分野自体は多岐に渡っており、二人の雑学の広さが伺える。目次は以下の通り。

ホリエモンからのまえがき 科学技術が人間の規模を拡大してきた
成毛眞からのまえがき 逆張りとしての科学技術のすすめ
はじめに
第一章 ホリエモンの宇宙旅行計画1 開発の現場から
第二章 ホリエモンの宇宙旅行計画2 宇宙進出の夢
第三章 自動車とテレビ、そして未来の都市
第四章 脳と意識
第五章 生物学的進化と個体の長寿化
第六章 食料とエネルギーの未来
第七章 科学技術とどうつきあうか
ホリエモンからのあとがき
成毛眞からのあとがき

 一章と二章はホリエモンのロケットの途中経過報告のようなもの。全体を通じて成毛さんは聞き手になることが多く、ホリエモンが技術話をまくし立てる場面が多い。

好奇心への入り口に
 コンテンツとしてのホリエモンは、メルマガで獄中記など過去のことを書くことはあるものの、基本的に「現在」の切り売りを行っている。出版社から持ち込まれたテーマに合った切り口で、今の自分を切り取り、発信している。煮詰めていない分、内容的には薄くなりがちである(読みやすく、時系列で読むとホリエモン自身の変化が分かって面白いという面もある)。
 本書も対談本ということもあって、内容的には薄い。悪く言えば、科学技術という切り口で蘊蓄を言い合っているだけ、かもしれない。ただ、話題が様々な分野に渡っているため、多くの人にとっては初めて触れる技術の話題がいくつかあるだろう。科学技術のカタログとしてさらっと目を通し、気になったモノを自分なりに調べてみる。そんな、新たな好奇心への入り口として使えるのではないだろうか。

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