2012/12/07

ハクキンカイロを磨いて光沢を復活させる

 学生の頃から、冬場に使うカイロには使い捨てカイロではなく、ハクキンカイロを使っています。白金の触媒作用によって炭化水素を酸化させ、熱を発生する器具です。燃料を充填すれば繰り返し使え、ゴミも出ないのでお気に入りの暖房器具です。面倒くさいことも多いですが。

 今年も12月に入って本格的に寒くなってきたので、戸棚からハクキンカイロを引っ張りだしてきました。私が使っているのは本家のハクキンカイロではなく、本家のOEM品と言われる、ZIPPO社のハンディウォーマーというやつです。本家のハクキンカイロがベンジンを燃料にしている一方、こいつはZIPPOオイルを燃料にしています。ZIPPOオイルのほうが手に入りやすいので便利なのです。とはいえ、ベンジン、ZIPPOオイル、そしてキャンプなどで使うホワイトガソリンは有効成分(?)がほとんど一緒で、使いまわせるらしいです。

 さて、せっかく引っ張りだしてきたハクキンカイロですが、オフシーズンの間の劣化によってすっかりくすんでしまっていました。


というわけで、磨いて光沢を復活することにします。とは言っても、サンドペーパーを使ったり、コンパウンドを使ったりするほど真面目でもありませんので、ウエスでキュキュッと磨く程度です。その程度でも割と簡単に、なんちゃって鏡面仕上げレベルには光沢が戻ってきました。


 準備万端。明日から使っていきたいと思います。


ZIPPO(ジッポー) ハンディーウォーマー&オイルセット
by カエレバ

2012/12/03

シシ肉と大根の煮物を作ってみた

 私の実家の裏山には竹やぶがあって、春になるとタケノコを収穫できるようになっています。しかしタケノコを取りやすいように父親が竹やぶを整備したところ、猪が出没して地下茎を掘り返すようになり、逆に収穫できなくなるという年が続いていました。どうしたものかと父親は悩んでいたのですが、たまたま千松信也さんの「ぼくは猟師になった」が発売されたところだったため、これを読んで方向性が決定。狩猟免許を取って猪を狩ってしまおうということになりました。

 しかし、猪もさるもの。罠を仕掛け始めて3年間、1頭もかかっていませんでした(鹿はかかった)。さすが、アタマがいいなと感心しきりだったわけですが、先日4年目にして初めて父親から猪捕獲とのメールが来ました。


だいたい70kgのオスだったようです。さっそく肉を分けてもらって料理することにしました。参考にさせて頂いたレシピはこちら


まずはシシ肉を炒めます。


両面に焼き色がついたらシシ肉を鍋に移し、フライパンに残ったシシ肉の脂で大根、生姜、唐辛子を炒めます。こういう時の生姜の香りは食欲をそそりますね。


大根なども鍋に移して水を加え、砂糖、酒、みりん、醤油で味をつけてから落とし蓋して一時間ほど煮込みます。


 できました。大根に染み込んだ煮汁の味と、シシ肉独特の脂身の旨さがたまりません。オスだったので臭みがあるかと思いましたがそんなこともなく、美味しく食べることができました。余談ですが食器はsnow peakのチタンクッカーです。


snow peak チタンパーソナルクッカーセット
by カエレバ

2012/11/21

Kindle Paperwhiteのホーム画面から広告を消す方法


kindle paperwhite 3G / yto


 Kindle Paperwhiteのホーム画面は、書籍(など)がリスト、もしくは一覧表示できます。一覧表示はカバー画像を表示してくれるため見栄えが良いのですが、1ページ目の下部に広告(おすすめや半額セール品など)が入ります。リスト表示にすると広告は消えますが、テキストのみの表示なので味気ない表示となってしまいます。なんとか一覧表示のまま広告を消したいところ。

一覧表示は下部に広告が出る
実は簡単に広告は消せますので、その手順を紹介します。まず、右上のメニューボタンをタップしてメニューを開き、「設定」を選びます。
「設定」をタップ

次に「端末のオプション」をタップ。

「端末のオプション」

さらに「Kindleのカスタマイズ」をタップ。

「Kindleのカスタマイズ」

ここで「おすすめコンテンツ」をタップしてオフにすればOK。

オンから

オフへ

ホームに戻れば広告が消えていることを確認できます。

広告が消えました

ぜひ試してみてください。



2012/10/11

小出義雄 「マラソンは毎日走っても完走できない」



 ご存知、Qちゃん(高橋尚子選手)を筆頭に、世界選手権金メダルの鈴木博美選手、バルセロナ、アトランタのメダリスト有森裕子選手を育てた小出監督によるマラソン教本。走るだけの体型や足を持っていない人が歩くところから、最後はフルマラソンを走るまで、順を追って具体例をあげながら説明している。「褒めて育てる」人柄で有名な小出監督だが、本書でもそのテイストは健在であり、朗らかで簡潔な説明がなされている。

 タイトルにある「毎日走っても完走できない」というのは、単に走るだけではなく負荷をかける走りをしましょう、ということ。そのために主にはインターバル走を薦めている。インターバル走とは、ジョグ→全力走→ジョグ→全力走→ジョグ、のように一定のインターバルでペースを上げる走り方である。一時的に負荷を上げることでフルマラソンを走れるよう、足、心肺を鍛えていくのだ。他にもビルドアップ走やLSDの紹介もある。興味が有る方は別途調べられると良いと思う。

 また、レース直前のコンディショニングについての記載も面白かった。ポイントとなるのは3日前である。ここが最後に追い込みをかける日になるのだが(以降はジョグ中心)、ここでの負荷のかけ方で当日の戦術が決まるというのだ。強めの負荷をかけるとレース序盤で足が重くなる。しかし終盤で足が残った状態になるので、後半勝負の場合は強めの負荷をかける。逆に序盤で先頭集団に食いつく必要が有る場合は軽めの負荷にする。その時々のレース展開を予想して3日前の練習内容を決めるというのである。この辺りは鈴木博美選手や高橋尚子選手の具体例を出しながら説明していて非常に面白かった。

 その他、補強運動(筋トレ)や細かいところでは給水時のカップの持ち方など、ひと通りフルマラソンを走るための情報が記載されている。新書というパッケージングも相まって、情報が多過ぎないところも良い。本書を幹に、自分なりの走り方を工夫していきたい、というような方にオススメの一冊である。

2012/10/10

齋藤正明 「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ」



 マグロの鮮度保持剤開発のため遠洋マグロ漁船に送り込まれた著者が、そこで学んだ知恵をまとめた本。タイトルが巧みで、マグロ船でどんなことがあったのだろう?どんなことを学んだのだろう?と想像力をかき立てられる。刊行から結構時間は過ぎているものの、ずっと気になっていた一冊だった。

 内容というか、実際に学んだ知恵はどんなことかというと、他人や自分に完璧を求めない、褒め方叱り方の工夫の仕方、など一般的な自己啓発本と大差無いもの。しかし、乗船何日目、こういう出来事があって、こう考え、こういうことを学んだ、とマグロ船での出来事をベースに書かれているところがユニークで面白い。読者にもたらす「知恵」としては凡庸かもしれないが、それをもたらす過程が面白く、タイトルの巧さと相まって書籍としてのパッケージングの妙味が光っている。

 さて、マグロ船と言われて思い浮かべるイメージは、体育会系で感覚的に仕事をしているイメージではないかと思う。しかし、著者の乗り込んだ東丸はそうではなかった。「叱る時は理由を説明する」など極めて論理的に仕事をしており、理詰めで著者に説教をしてくるのである。雑談を振られてそっけなく返事をする著者に、わざわざ「何故そっけない返事をしてはいけないか」まで説明して、コミュニケーションの方法を教えてくれるシーンもある。そう、海の男達は寡黙なようで、コミュニケーション力が高いのである。

 40日間ずっと同じ空間で生活するマグロ船は、社会人生活を凝縮したような環境である。ゆえに、その中でストレスレスに生きていくための多くの知恵に溢れているのだ。そういう意味で、内容的には若手の社会人の方が読むと良いのではないかと思う。ちなみに「会社人生で必要な知恵」を学んだ著者だが、今は独立している。

2012/10/07

直径64メートルのパラボラアンテナを誇る、JAXAの臼田宇宙空間観測所に行ってきた

 JAXAには東洋一の大きさを誇るパラボラアンテナを持った通信設備があります。長野県佐久市臼田にある、その臼田宇宙空間観測所は「はやぶさ」との通信にも使われ、もちろん現在も現役の施設です。そして、年間を通じて見学可能な施設であったりもするのです。それなら見ずにはいられないというわけで、社会科見学好きな会社の同僚とともに見学に行って来ました。

場所は以下のとおり。


大きな地図で見る

 かなり山奥にあり、途中ナビに弄ばれてグラベルロードを走るハメになったりもしましたが、なんとか到着。山道の向こう側にだんだん見えてくると、デカ過ぎワロタという感情を抑えられず、妙にニヤニヤしてしまいました。


 デカい。直径64mな上、2軸の可動式です。運が良いと動いているところが見られるらしいですが、今回は整備中で動く気配はありませんでした。


 1984年、三菱電機製。


 右下にぽつんと映る人と比べるとデカさが分かりやすい。まさに、人がゴミのようです。


 こんな感じの山の中にあります。


 山の中にあるので鹿がよく出没するっぽく、至る所に鹿の糞(多分)が。


 全体像はこんな感じ。左側の研究棟には入れません。入れるのは右下の展示棟と、パラボラアンテナの周りの芝生まで。展示棟のところで警備員さんに見学の手続きをすると、ステッカーが貰えます。


 展示棟の中にはこんな模型とか、色々展示物があります。


 普段は入れない研究棟ですが、夏休みのイベントなどで見学できる場合もある模様。興味のある方は、JAXAの情報出しをチェックすると良いかもしれません。


2012/08/12

Garmin Forerunner 410を買ってしばらく使った感想


小松空港ラン&ウォークのために
 もともとランニングをする際にはiPhoneのRunkeeperを使っていたのだけれど、知り合いに誘われて出場することになった小松空港ラン&ウォークは滑走路を走るため、保安上の理由で時計以外の機器は持ち込み禁止。せっかく走ってもこれではGPSデータを記録できない。ちょうどレースの時にはアームバンド+iPhoneは邪魔だと思い始めていたこともあり、思い切ってGPS機能を持った時計を買うことにした。
 候補に上がったのはGarmin 410。英語版にするか日本語版にするか悩んだものの、1万円の価格差に負けて英語版を購入。なお、英語版は「Forerunnner 410」、日本語版は ForeAthlete 410」と、名前が異なる。似たような名前のものが2つあってどう違うのか迷ったが、違いは言語のみの模様。

英語について
 結論から言うと、インターフェースにおける英語の難度はそれほど高くない。ほとんどが単語の羅列であるため、難しい構文を理解する必要はなく、分からない単語があっても辞書を引いて単語の意味さえわかれば問題ない。ただ、マニュアルだけは英語の文章が出てくるので、英語の苦手な人は所望の機能のための操作手順を探すのに苦労することがあるかもしれない。とはいえ、ネット上には日本語版の操作方法があふれている。それを参照しつつ、単語の意味だけ辞書で調べればマニュアルを読まなくてもなんとかなるのではないかと思う。私の場合、一度セッティングした後は使い方が画一的なので、言語面については特に問題にならなかった。

英語といっても単語ばかりなので簡単
タッチベゼルについて
 操作は、2つのボタンとタッチセンサーが内蔵されているベゼル部分で行う。目指しているところは悪くないと思うが、いかんせんタッチ認識の精度が悪く、慣れないうちは非常に使いづらかった。それなりに慣れた今でも使いやすいとはいいづらく、ギリギリ受け入れられる、くらいの操作感。もっとも、計測をスタートした後はほとんど触らないので実害はほとんどない。

計測表示とGPSについて
 計測中の表示は3項目。表示項目はカスタマイズ可能で、平均ペースやスピード、累計タイムにラップタイム、走行距離などなど多くの項目を設定できる。さらにこれを3セットまで保存しておき、ワンタッチで切り替えることが可能。必要十分な情報量と言える。起動時の測位にやや時間がかかるものの、GPSの精度はiPhoneのものより若干良いように思う。

こんな感じで3項目

Runkeeperとの連携について
 Garminで計測した記録は、Runkeeperにインポート可能。PC/MacのUSBポートにANT+のアンテナ(付属)をつけておけば、ブラウザからの操作で自動的にGarminから記録を吸い出してRunkeeperのサーバーにアップロードしてくれる。マップ上でGPSデータ見られるのは非常に良いです。Runkeeperを使わない人でも、付属のGarmin Training CenterというアプリやGarmin ConnectというWebサービスで記録を管理できる。

Webから簡単にインポート可能


小松空港ラン&ウォークのGPSデータはこんな感じ

問題点
 というわけで便利なGarmin Forerunner 410だが、1つ問題点がある。Runkeeperのサーバーにアップロードしたデータを、iPhoneアプリで見ると正しく表示されないのだ。サマリーは正しいものの、どうもGPSデータが1kmおきにしかダウンロードされていないらしく、マップもペースも全然違うものになってしまう。Web上では正しいデータが表示されるので、Garminではなく、RunkeeperのiPhoneアプリにデータを転送する部分に問題があると思われる。サーバー側かアプリ側か分からないが、速やかなアップデートに期待したい。

GPSデータ異常の図

 上記問題以外は特に不満なく、快適に使っています。

2012.11.21 追記

 上記問題は、現在のiPhoneアプリでは修正されています。Garminから登録したデータをiPhoneから参照しても問題なく表示されます。

by カエレバ

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