2011/10/02

なでしこリーグ 2011年11節 INAC神戸レオネッサ VS アルビレックス新潟レディースを観てきた

 隣の福井県でなでしこリーグの試合、それも上位チーム同士が当たる好カードが開催されるというので、会社の先輩と連れ立って観戦してきた。当初は無料試合の予定だったが、W杯優勝後のフィーバーもあって有料試合に。
 INACは国内唯一と言える、バイトせずにサッカーできる女子チームで、代表7名(澤、近賀、大野、海堀、川澄、田中明日菜、高瀬)に加え、韓国代表2名(チ・ソヨン、クォン・ウンソム)が所属。来年からは全選手プロ契約になるとのことなので、良い試合をして、どんどん稼いで欲しい。ここまでは9戦全勝、失点はわずかに2という強さ。今回は福井県までやってきてホームゲームを開催してくれる。ありがたいことです。
 対するアルビレックス新潟レディースは、代表2名(阪口、上尾野辺)が所属。試合前の順位は4位だが、一時は2位につけていた上位チーム。第2節のホームゲームではINACをビッグスワンに迎えて24,000人の観客動員(なでしこリーグ記録)を記録している。男子も含め、アルビレックスはしっかり地域に根付いていて素晴らしい。

 開催地のテクノポート福井スタジアムは、海沿いの埋立地にあり交通の便は良くないので自動車で向かう。かなり早めに着く予定で出発したのだが、周辺は駐車場待ちの渋滞があって駐車に苦労し、スタジアムには予定より40分位遅く入ることになってしまった(試合には余裕で間に合ったが売店をゆっくり見る時間無し)。後ろにはまだまだ車の列があって、隣の席の人はハーフタイムにやってきたので、それくらいまで渋滞していたのかもしれない。

どこまでも続く赤いテールランプが綺麗で…

 スタジアムは、天然芝で2万人収容、球技専用の本格的な競技場。J1チームがいても大丈夫。いないし、出てくる気配もないけど。ちなみに、メインスタンドは独立シートで、バックスタンドとゴール裏はベンチシート。露店はバックスタンドの裏側で営業していた。メインスタンド側はお店がなく、メインスタンドのほうにバックスタンド感が漂うという不思議な雰囲気。

スタジアム全景

やきとりの名門、秋吉が出張出店。

 そういえば、なでしこリーグは「Hotto Motto」などを運営するプレナスがメインスポンサーなのに「ホカ弁」は売ってなかった気がする。ホントにお店を出してないとすれば、もったいない。

 我々はバックスタンドアウェイ側のシートから観戦。アウェイ側とはいえ、真ん中近くの中段で中々よい位置だった。ただし、天気が良かったこともあり、常に逆光。

試合前の練習中

ボールボーイではなくボールガールがマルチボールで活躍。

セレモニーがあちら向きなのもバックスタンドの悲しいところ

INACのサポーター

アルビレックスのサポーター

円陣組むよ〜

円陣組むよ〜、あれっ!

間に合った。

 というわけでキックオフ。前半25分位まではアルビレックスのプレスが良く、一進一退の攻防。しかし、次第にINACがボールを支配し始め、真ん中でしっかりキープした後、左の川澄、右の近賀にはたいてサイドから崩すという展開が多くなる。澤、チ・ソヨンあたりできっちりボールが収まるので安心して周りが動いている感じ。


川澄は小柄で細身のイメージだったが、意外と肩幅が広くていかり肩なので、実はフィジカル強そう。左サイドでワイドに開いてボールを貰う動きが良く、スピードに乗ったドリブルでゴールライン付近まで切り込むシーンが多かった。


 INACのプレースキッカーはチ・ソヨン。澤よりひと回り分厚い感じであたりが強い。きっちりボールが収まるし、足元も巧かった。かなり効いてたと思う。


 コーナーキックのスタンバイをする澤アニキ。状況予測、判断、視野の広さはさすが。深めの位置からバックラインの裏を狙うパスはだいたい澤から出ていた。


 阪口、5番の人を相手にボールキープをする大野。後ろでは澤と上尾野辺がマッチアップ。豪華だ。大野はこの日2得点。ドリブルもキープもできるが、シュートのキックが巧いなあ、という印象。


 INACの右サイド=アルビレックスの左サイドでマッチアップした近賀と上尾野辺。


 個人的には広瀬香美に見えて仕方ない阪口は攻守に奮闘。地味だが足元がめちゃくちゃ巧く、トラップが吸い付くように止まる。見事なミドルシュートを海堀に止められるシーンあり。


 代表でボランチだった田中明日菜は、CBで先発。実はここまでリーグ戦で3点取ってます。


 左サイドに切り込んだ川澄が大野へラストパス。これを大野が決めて先制点。ロンドン五輪予選の韓国戦を思い出すような展開。


 阪口、澤を削るの図。イエローカードが出た。


 またもや、川澄が左サイドを突破。途中からこういうシーンが増え、INACが押し込み続ける展開に。結局、川澄の左サイドの突破からINACが2点取って(大野と米津)前半終了。最初は、そんなに差は無いな、と思っていたが徐々にINACが自力を発揮してきたところで、ハーフタイム。

監督「後半から行くで」、高瀬「うっす」

チアリーダーによるハーフタイムショー

ピッチサイドの水を補充してます

ハーフタイム中
メイン、バック、ホーム側ゴール裏がだいたい埋まって
13,000人入っていたそうです

主審も女性の方

 後半になってもINACの優勢は変わらず。圧倒的にボールを支配して攻め続ける。新潟はボールが取れず、取ってもクリアしかできない。たまに9番の人が頑張ってキープするも、サポートが無くてどうしようもない、という展開が続く。すると、またもや川澄が左から切れ込んで、こぼれ球を大野が押し込んで3点目。その後もINAC優勢は変わらず、これで終りと思ったのか、渋滞にうんざりしていたのか、帰る人も出始める。が、しかし……


 INACは後半から高瀬を投入。フィジカルを生かして突っかけていたが、コンビネーションがいまひとつで目立った活躍はできず。


 W杯レベルだと大きくない海堀も国内だと大きく見える。単に高いだけじゃなくて、分厚い印象。空手をやっても活躍しそう。パスをわざわざ足で受けて、相手選手が近づいてきてから手で取る、というイラッとさせる演出は今回はなし。声もデカくてよく通る。GKには重要な能力だ。


 たまたま写った近賀さんの面白ポーズ。


 お疲れモードの近賀。精力的に右サイドを駆け上がること多数。代表と変わらぬ運動量を攻守に発揮していた。走り方や蹴り方が男性的なフォームできれい。


 上尾野辺はFKから2点目となる北原のヘディングゴールをアシスト。ドリブルにキックに切れのあるプレイを見せたが、90分それが続くというタイプではなさそう。柏木みたいな感じか。

 3点リードの上に圧倒的にボールを支配するのを見て、ほとんどの人がINACの勝利を確信していたはずだが、その後、まさかの展開。2度の交通事故(INACのミス)とFKからのヘディングで、なんとアルビレックスが引き分けに持ち込むという、八百長を疑うレベルの面白すぎる試合に。

交通事故ゴールの瞬間。まさかの同点。

 終わってみればアウエーのアルビレックスが脅威の粘りを見せて、INACの連勝を9で止め、全勝優勝の夢を崩壊させるという重要な試合になった。これが本当のホーム戦であればかなりガッカリな展開だが、福井県なので実質、両チームアウエーみたいなもの。エキサイティングな試合に13,000人のお客さんは大いに盛り上がったのでした。


 というわけで、INAC胸スポンサーの黒糖ドーナツ棒を買って帰りましたよ、と。(亀田製菓のお菓子は普段から食べてるしね)



おまけ「代表以外で目についた選手」
(不勉強で名前を知らなかったので、当日は背番号で呼んでました_(._.)_)


 4番の人(東山)はかなり小さいのにCBとして躍動。


 5番の人(川村)は長身で手足の長い欧米風の体格を生かしたプレーが目を引いた。ボランチとして活躍。


 9番の人(菅澤)は前線で孤立しながらも、体を張ってボールキープに勤しみ、時には独りで仕掛ける強さがあり、鈴木隆行を彷彿とさせた。そのご褒美もあってか、交通事故をキッチリ決めて2得点。お見事。



凛と咲く なでしこジャパン30年目の歓喜と挑戦

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2011/09/25

冲方丁 「天地明察」



暦を巡るプロジェクトX時代劇
 日本の暦は今でこそグレゴリオ暦(西暦)を使っているが、江戸時代の当初は、9世紀に中国より伝来した宣明暦を使い続けていた。この暦には誤りがあり、本書の時代背景である17世紀まで800年に渡って使い続けた結果、2日のズレが生じていた。そこで碁方(プロの碁打ち)の家系ではあるが算術、天文にも明るい主人公、渋川春海を中心に、日本独自の暦、大和暦を作り上げるプロジェクトが動き始める。本書はその大和暦制定プロジェクトに尽力した人たちを描く、江戸時代版プロジェクトX小説である。

武士が主導する「武」から「文」への転換
 たかが暦と思いがちではあるが、本書の中では暦は、農業上の重要性のほか、「武」から「文」への統治手法の変化の象徴として描かれている。時は17世紀末、戦乱の世が終わって太平の世の中になり、元禄文化が花開こうとしているまさにその時、その象徴なのである。驚くべきはそれを主導しているのが、武士だということ。
 渋川春海は武士ではないが(後に武士階級を与えられる)、プロジェクトを立ち上げたのは会津藩主、保科正之であり、もちろん武士である。つまり武士が自主的に「武」を捨てることを選択したということであり、こういう転換は世界的にも珍しいのではないか、と感心してしまった。

多くの要素が絶妙に混ぜ合わせた構成
 主題が改暦の本書であるが、その他にも様々な要素がある。渋川春海の本職は碁方であり、その碁にも転換点が訪れる。将軍の前で打つ碁は当時、過去の棋譜をなぞって打つ、いわばプロレスであったが、碁のさらなる発展のため真剣勝負にしようという提案が挙がり始める。暦の作成に使った算術では和算で有名な関孝和との絡みがある。そして、春海自身ののラブストーリーもあり、保科正之はじめ多くの協力者たちにはそれぞれのバックグラウンドがある。それら様々な要素は巧みにに織り混ぜられ、日本文化のひとつの転換点を非常に「面白く」浮かび上がらせてくれる。この構成は絶妙と言う他ない。

登場人物のコミカルさは映像化を意識して?
 本書の「面白さ」の1つは登場人物のキャラクターが妙にコミカルなところ。時代小説の割に、キャラクターは妙に今風なのである。ヒロインのえんは男勝りの武家女子、関孝和はキレるだけキレてから仲間になる少年ジャンプ式、主君にあたる酒井は面白みのない無気力キャラかと思いきや、実は切れ者という描かれ方だ。酒井との淡々とした囲碁シーンや、えんが春海を叱りつけるシーンなどは、映像化を意識して書いているのでは(映画化したときに売れやすそう)、と思えるほど容易に光景が浮かんでくる。そんなわけで、本書は非常に「面白い」ため、第31回吉川英治文学新人賞作品ではあるものの、文学作品と言うよりは娯楽作品と言えるかもしれない。

 などと書いていたら、「おくりびと」の滝田監督で映画化されるようだ。自分の脳の中で再生されていた幾多のシーンがどう映像化されるのか、楽しみである。

天地明察

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2011/09/18

Sports Graphic Number 787号の別冊付録に見る発想力



 普段Numberは買っていないのだが、今週発売の787号はサッカー総力特集ということで思わず買ってしまった。表紙は前号に引き続き香川。すっかり代表の顔に定着してきた感がある。内容も納得のクオリティで、みっちり詰まった記事を堪能できた。

 ところで、今回のNumberには別冊付録として「787 歴史に刻まれた物語。」という冊子が付いている。


表紙は王さん。中を見ると…


787という数字にまつわるスポーツエピソードが収録されている。王さんの787号本塁打とか、日本代表通算787ゴールにあたるドラゴン久保のゴールとか。さらにページをめくると…


おもむろにANAのボーイング787 Dreamlinerの記事が!しかも微妙にスポーツエピソードと噛み合ってない内容(笑)。


裏表紙もDreamlinerで、これ、実はNumberの記事っぽく作ったANAの広告ですよね(笑)。(広告効果は微妙だが)よく出来てる。お見事。

 これを見てまず思ったのは、誰がこの広告を思いついたんだろう、ということ。ANAの広告担当がわざわざNumberの刊行数なんてチェックしてないだろうし、スポーツ誌の編集部員が飛行機に思いを巡らす姿も想像しづらい。となるとやはり広告代理店のヒトか…そもそも広告企画が増やすことが仕事だしね、と勝手に想像。

 しかし誰が考えたにしろ、これを作れる発想力はすごい。この広告はいわば「787」というキーワードをマネタイズしたもの。ネーミングライツのように、元々何もなかったものに、意味づけして価値を産み出している。しかし、球場のネーミングライツなら商機は常に存在しているが、この広告は今回しか使えない。まさにピンポイントなこのタイミングで、NumberとANAを結びつければ商機になると考え、取りまとめたということだ。

 担当者の瞬発力を伴った発想力を、素直に羨ましいと思った広告でありました。
 

2011/09/04

iHerbで買い物してみた


 iHerbはアメリカのサプリメントや健康食品の販売サイト。日本からの購入も可能で、ユーザーインタフェースの一部が日本語化されている上、日本人が対応してくれるコールセンターまで用意されているというサイトだ。日本から買った場合は、個人輸入ということになる。物によっては個人輸入禁止(小麦製品とか)なので、税関で止められてしまったりするみたいだが、サプリ大国アメリカのサプリメントにアクセスして円高の恩恵を受ける為のハードルを劇的に下げてくれている。

 というわけで、私も円高の恩恵を受けるべく買っても良さげなアイテムを物色。価格は、ざっくり言って国内の類似製品の1/2〜1/3くらい。送料は従量制でそれなりにかかるが、それを考慮してもかなり安い。学生の頃「船木誠勝のハイブリッド肉体改造法」を読んで、アメリカはサプリ大国でありアメリカのサプリは質が良くて値段が安い、と思い込んでいる私には胸熱の環境だ。まずは試しと思い、プロテイン、ビタミン剤とBCAA(アミノ酸サプリ)を注文してみた。お値段は、

・プロテイン 2ポンド(907g) $20.86
・BCAA 2.2ポンド(1,000g) $48.58
・ビタミン剤 300錠 $10.79
・送料 $17.87
・初回値引き -$5.00

・合計 $93.10

といったところ。クーポンコードを入れると最初の購入のみ$5の値引きになる。海外サイトから購入する場合、緊張するのは配送先住所の入力だが、iHerbは記入例が出ていて親切。

右に記入例あり

 配送業者はヤマト運輸、DHL、UPSなどが選べる。自分はヤマト運輸にした。国際宅急便も追跡サービスがあるので、いつまでたっても届かない荷物にハラハラする必要はない。

 納期は、海外から買っているとは思えないほど短かく、金曜の夜に注文した商品が月曜に届いた。「空港に倉庫があるんだろうなあ」と勝手に予想。

ごくごく普通の梱包

商品説明は英語のままだったりと、まだまだの所があるものの、なかなか使い勝手のよいサービスだと思う。普段からサプリメントを買っている方は利用を考えてみてもよいのではなかろうか。少なくとも自分は次回も使う。

 上でも書いたように、初回購入はクーポンコードを入力することで$5値引きになる。これはアフィリエイトになっており、全ユーザーがクーポンコードを発行可能である。新規ユーザーがそのクーポンコードを利用することで、発行したひとに紹介料が入る仕組みなのだ。決済のページに「New Customers: If you have a Referral Email or Coupon Code, enter it here and then click "Update".」という記入欄があるので、そこに記入してUpdateボタンをクリックすればよい。私のクーポンコードは「QUB027」。



船木誠勝のハイブリッド肉体改造法

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