2013/07/07

栗田工業(6370)の株主優待は宅配水18リットル



 日本にいるとあまり感じませんが、世界的には水不足ということがよく言われています。そんなわけで、昔から水処理関係の銘柄やファンドにチマチマと投資してきました。その中の銘柄の1つが栗田工業です。

 実験器具を洗うための超純水生成など法人向けのイメージが強い栗田工業ですが、コンシューマ向けの宅配水事業もやっているようで、今年の株主優待ではその宅配水1セット分、18リットルを頂くことができました。宣伝を兼ねている、ということもあるでしょうね。ちなみに希望するかどうかはハガキで返信します。いきなり18リットル送ってくるわけではありません。


 株主向けの挨拶入り。


 硬度の違う2種類の水が9リットルずつで18リットルです。賞味期限が1年以上先なので、非常用の備蓄としても良いかもしれません。実際のサービスでは同じ硬度のものだけで18リットル送ってもらうことも可能な模様。ただし、最小単位は18リットル。


 中はこんな感じ。ペットボトルではなくパックが敷き詰められていて、梱包サイズを節約しています。


 それじゃ飲みづらいやん、というわけでパックをセットするためのプラスチック製の組み立て式スタンドが付属しています。


 組み立てるとこんな感じ。


 パックをセットするとこんな感じ。青い蓋の部分でパックを押さえてこぼれないようにする構造です。また、スタンドのでこぼこが滑り止めになっています。

 この宅配水は1セットで1,890円とのこと。利回りに回すと1%弱で、配当金が2%くらいですからトータルで3%。まあまあ、良いところなんじゃないでしょうか。来年もあるかどうかは不透明ですが。

興味が湧いた方は以下をチェックしてみてください。
水のクリタのうまい水

2013/06/01

THE NORTH FACE TELLUS 25を買った


 10年以上使ってきたバックパックがボロボロになってきたので、新しいものを買うことにしました。前は適当に量販店で買ったものを使っていましたが、今回はそれなりのものにしようと、モンベル、ノースフェース、マムートのショップを周ってみました。

 用途は普段のジム通いとレース(ラン)出場の時の移動用で、個人的な要求仕様は以下のとおり。

・容量は25リットルくらい
・荷物が分けられるよう2室あること
・ドリンクボトル収納のためサイドポケットがあること
・自転車移動する時に揺れないよう腰部分のハーネスがあること

という条件でモンベルのストライダーパックと迷いましたが、最終的にはノースフェース、テルスの25リットルを買いました。


背中側から見るとこんな感じ。


おなか側から見るとこんな感じ。

 1つ上のサイズは32リットルで1泊くらいの登山用になり、自分の用途にはちょっと大きい印象。普段使いを考えるとやはり25リットルくらいがちょうどいいと思います。

 テルスになった決め手は、腰ハーネスが収納できるところ。自転車に乗る時に腰ハーネスは欲しいところですが、クルマで移動する場合は肩にかける程度になるため邪魔になります。ダラリと下に垂れ下がるのも見た目的にあまり好きではありません。ところがこのテルスはバックパネルと荷室の間に隙間があって、ハーネスを収納できるようになっているのです。これは他にはないしスッキリできて良い、ということでテルスにしました。
 ちなみに、ストライダーパックはハーネスを外せるので、似たような機能があるといえばあるのですが、外したまま、付けたままになりそうなので止めました。


収納するための隙間。


レインカバーがデフォルトで付属するのも嬉しい所。
(2014.11.24 レインカバーについての追加記事を書きました。)

他にも良い点(これは他のモデルにもある)を書くと下記のようになります。

・ハーネスの調整が引っ張るだけでできて楽
・腰ハーネスにポケットが付いていて、携帯などをいれることができる
・腰ハーネスが太くて疲れにくい
・主室内のバックパネル側にポケットがあり、書類などを入れるのに便利
・胸ハーネスのポジションを上下に調整可能


そんなわけで、オーソドックスな良いバックパックだと思います。


2013/05/06

「ぼくらのフンカ祭」と「八月の犬は二度吠える」を一緒に読むと面白い



 学生時代からの友達の中でも、バカなことを一緒にやった友達は結びつきが強くなりがちだと思う。特殊な体験を共有することで、その時のメンバー独自の共通言語のようなものができるからだろうか。真造圭伍による「ぼくらのフンカ祭」は、そんなバカをやって育まれる友情がテーマのマンガで、文化庁メディア芸術祭マンガ部門の新人賞作品。

 コミックスになるまでは全然知らなかったのだが、概要を読むと非常に面白そうだったので思わず買ってしまった。そして、読み終えたところで、そういえば、と脳裏をよぎった小説が鴻上尚史の「八月の犬は二度吠える」。読んだことはなかったが、氏がラジオ版学問ノススメで紹介していたのを聴いていたので内容はなんとなく憶えていた。似たようなテーマだったな、と。

 というわけで2冊を読み比べてみた。前述の通りどちらも「若い頃のバカ」を題材に友情を描く内容。「フンカ祭」は火山の火口から大量のロケット花火を打ち上げることを画策するというバカで、「八月の犬」のほうは、戌年にちなんで大文字焼きを「犬」文字焼きにしようと画策するバカだ。途中で女の子がでてきて三角関係になってモメる、というところも両方に出てくる。

 大きく異なるのは、「八月の犬」は、「若い頃のバカ」から24年後が話のメインであること。結局未遂に終わった「犬」文字焼きを、24年後に当時の仲間が再集結してもう1度やってみようという話がメインとなる。それゆえ、それぞれの境遇の変化(人生上手くいっていたり、いなかったり)や、24年前の失敗から昇華し切れていなかった感情など、色んな物が渦巻いてやや重たい雰囲気になっている。「フンカ祭」は学生時代しか描いておらず非常に爽やかな終わり方をするが、主人公たちにはもちろんその後の人生がある。「八月の犬」を参考に、その後の展開を予想してみるのも面白いのではないだろうか。

ぼくらのフンカ祭 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

真造 圭伍 小学館 2012-07-30
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八月の犬は二度吠える

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2013/04/29

岩本能史 「非常識マラソンマネジメント レース直前24時間で30分速くなる!」



 著者はスパルタスロン4位などの実績を持つウルトラマラソンランナー。トレーニング方法などがメインの一般的なマラソン本に対し、本書はレース前日や当日の過ごし方にフォーカスした珍しい1冊。「非常識」と銘打たれてはいるものの、読んでみるとそんなことはなかった。定説と異なるような見出しになっている部分もキチンとした根拠をもって紹介されている。例えば「ウォーミングアップはしない」という項では、十分な筋力を持たないアマチュアランナーがフルマラソンを走る場合、脚を如何に温存するかがタイムに大きく影響するため、脚の消耗に繋がるウォーミングアップは避けたほうが良い、という具合である。

 また、紹介されるノウハウがやたらと具体的なところも特徴だろう。前日の食事はこれ、当日の食事はこれ、何km地点でどのサプリを摂取するなどなど。さらに、ホノルルマラソンと東京マラソンについては現地入りするところから徹底的にルーティーンが紹介されている。JALのツアーで行った場合こういうものが提供されるのでこうしよう、といった具合。東京マラソンではお台場からのスムーズな脱出方法まで紹介されている。まさに実践に基づいたノウハウであり、ここまでやるかと感心する。

 一般論としてのレース前、レース中の過ごし方紹介があり、ホノルルマラソン、東京マラソンのノウハウ紹介はケーススタディだとも言える。これらを応用して自分の出場するレースに向けてルーティーンを応用することも可能だろう。自分なりのトレーニング方法も固まってきてその他の部分にも目を向け始めた、そんな方に調度良い1冊ではないだろうか。

非常識マラソンマネジメント レース直前24時間で30分速くなる!

岩本 能史 ソフトバンククリエイティブ 2011-10-17
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2013/02/17

出雲充 「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」



 2012年12月20日東証マザーズに上場したユーグレナ。本書は、その創業者社長である出雲充氏が、子供時代から現在までを振り返った一冊である。ユーグレナはミドリムシの学名で、その名前を冠した企業であるユーグレナは世界で初めてミドリムシの大量培養に成功した企業だ。

 そもそも何のためにミドリムシを培養しているのか。同社の現在の主力商品はサプリメントだが、ゆくゆくは世界の食糧問題を解決するためである。出雲氏は学生時代にグラミン銀行のインターンとしてバングラディシュを訪れたことがある。そこで栄養不足に苦しむ子供たちを目にすることになる。しかし意外なことに、現地には米や小麦など炭水化物は十分にあった。不足しているのが何だったのかと言えば、ビタミンやミネラルだったのだ。そこで目をつけたのがミドリムシである。ご存知のようにミドリムシは動物プランクトンでありながら葉緑体を持ち、植物プランクトンのように光合成も行うことができる。これは動物性、植物性両方の栄養素を作れることを意味し、実は非常に栄養価の高いプランクトンなのだ。

 しかし栄養価が高すぎるがゆえに、ミドリムシの培養は非常に困難な課題だった。というのもミドリムシは食物連鎖の最底辺に位置し、しかも栄養価が高いということで簡単に捕食されてしまうのだ。培養プールにバクテリアが少し紛れ込んだだけでも、瞬く間にミドリムシを食い散らかし、バクテリアだらけのプールになってしまうという。しかし、ユーグレナはこの問題を解決して世界で初めて大量培養に成功したのだ。

 本書にはキーパーソンとして意外な人物が登場する。ご存知ホリエモンと元日本マイクロソフト社長の成毛眞氏だ。いずれも出資者だ。たまたまでホリエモンと会食で一緒になった出雲氏は「君は何をやろうと思ってんの?」話しを向けられミドリムシの話をする。ホリエモンは「宇宙食にいいね」とミドリムシ可能性を認め、ライブドアファイナンスのバイオベンチャー投資第一号として出資を決める。ライブドア・ショック後、倒産しそうになった時には成毛さんが登場。「堀江さん以外の人で、ミドリムシの持つ可能性を一瞬で理解した人に出会ったのは初めてだった。」と東大卒の出雲氏も驚く洞察力で投資を決め、人材まで派遣してくれる。2人に共通するのは最初の説明でミドリムシの可能性を理解し、次に会った時には、より専門的な知識を身につけていたと言う点。まとまったお金で投資をする人とはこういう人なのか、と感嘆せざるを得ない。

 食品に続く可能性としてエネルギー分野への進出も公言している。個人的には、ポイントとなるのは生成スピードなのだろうなと思っている。つまるところ太陽エネルギーを如何にして保存するかという話であるため、太陽電池や風力発電+バッテリーというソリューションに対して競争力のあるスピードが無ければ選ばれないためだ。そういう意味で、電化が遠そうなジェット燃料に狙いを定めているところは妥当な選択だと思う。個人的にはIPOに漏れてしまって残念だったのだが、今後もウォッチして行きたい企業である。