2018/12/09

OpenGLの例のティーポットを買った

愛聴しているPodcast、Turing Complete FMでOpenGLのサンプルとして収録されているティーポット(通称:Utah Teapot)が紹介されていました。glutSolidTeapot関数で呼び出せるアレです。元々は市販品をスキャンして作ったモデルで、今でも実物が購入可能とのこと。


キャスターのRui Ueyamaさんも購入されたそうで、リプライ欄に購入先も記載されていました。元々はメリタの一部門だったようですが、今は以下のブランドで販売されています。

Friesland

というわけで、自分も購入してみました。上記サイトを見て頂ければ分かりますが、ドイツのサイトなのでドイツからの個人輸入になります。0.85Lや1.4Lなど色んなサイズがありますが、自分が買ったのは0.35Lのものです。

Teekanne 0,35l Weiß Utah Teapot

普段はおよそ20€ですが、ラッキーにもキャンペーン中で13€になっていました。自分用ひとつと、そのうち社内の景品か何かに使おうと、2つ購入。


2つ買っても送料のほうが高いのはご愛嬌。

11/23に注文して11/26に発送連絡、しばらくドイツ国内で留まったあと12/8に到着しましたので納期はおよそ2週間といったところでしょうか。


外側の段ボールを開封。2つ注文しているので、もう1個埋もれています。


個別の梱包はこんな感じ。本体と蓋は別々にくるまれており、茶こしは付属しません。


きれいなレンダリング、ではなく実物のUtah Teapotです。


OpenGLのものと比較。色味が違うのは照明の問題ですね。注ぎ口が若干太い気がするくらいでほぼ一致。なかなかの出来栄えです(どっちが?)。

2018/11/06

アメリカ版「マグロ」!、 Netflixの「Battle Fish」は面白くて学びのある良作

世間的にも全然話題になってないし、自分の周囲でも観ているのは自分だけだと思うのですが、Netflixの「Battle Fish」が非常に面白いのです。

かつてテレ朝の「マグロに賭けた男たち(以下マグロ)」というドキュメンタリーが一世を風靡しました。大間(青森県)のマグロ一本釣り漁師を追ったドキュメンタリーですが、「Battle Fish」はそれのアメリカ版と言えるでしょう。アメリカ西海岸はオレゴン州のイワルコを拠点に大間のマグロよりは小ぶりなビンナガマグロ漁に挑む漁師たちのドキュメンタリーです。YouTubeにオフィシャルのトレーラーがあります。



だいたい2〜5人程度の人員(3人が1番メジャーっぽい)で1隻の船に乗り、1〜2週間ほど外洋に出て獲れるだけ獲って帰ってくるというのがオーソドックスなスタイル。とはいえ、登場する船は個性豊かでそれぞれの特色を活かして漁に臨みます。

家族代々の船に地元の悪友3人で乗り込むTNT号は最もオーソドックス。バツグンのチームワークでfour-letter wordを連発しながら手堅い漁を続けます。

JUDY・S号もオーソドックスですが、3人中1人は新人で未知数な能力に不安が残ります。昨オフに実施した大規模改修費用をいち早く回収したいという事情もあり。

OPPOR-TUNA-TY(opportunityにかけたジョーク)号はスズキの船外機を3機積んだスピードボート。その速力を活かしてすばやく漁場を移動し、他の船より多めの人員で一気に漁獲を挙げて日帰りで港に戻り、新鮮さで高単価を獲得するという異端の船です。周りからは金持ちの道楽とかスポーツフィッシングだとか罵られながらも新しいやり方に挑戦しています。

Ashley-Nicole号は陸軍出身の船長が率いる船。全体的に経験が浅く、他の船に比べるとまだまだと言った印象。

そしてIntrepid号。他の船は船長が船のオーナーですが、この船はオーナーは別(引退した老夫婦)におり船長は雇われ船長です。当初は2名の体制で、船も古いことから非常に低い運用コストを武器にマグロに挑みます。船長視点とオーナー視点、両方から漁を観られる点が興味深いところ。

それぞれの船がそれぞれのやり方でマグロに挑んでいる漁のシーンだけでもかなりグッときます。固定カメラの他、撮影クルーも船に乗って臨場感たっぷりの映像が繰り広げられます。さらに水中カメラでマグロが疑似餌に食い付くシーンも激写していたりとかなり迫力があります。そして日本の「マグロ」と決定的に違うのは、ナレーションがほぼ無いこと。現場の音と船員の声(時々別撮りしたインタビューも入る)、ちょっとしたSEだけで構成されています。「マグロ」はやたら浪花節的に煽ってくるナレーションがありましたが、個人的にはこちらの映像だけで迫ってくる感じが好みです。

さらに好みなのは学びが多くあること。3人程度の船とはいえ、そこには船長による小規模マネジメントが存在しています。新人の教育やらオペレーションのカイゼン、不足の事態に対する対処など。1、2週間狭い船内で一緒にいるわけですから、人間関係のマネジメントも大変です。上手くいっている船はトラブルがあっても、現実を受け入れてどう対処するかという考え方をするのに対し、上手くいっていない船はとにかく言い訳を探して何かのせいにしたがります。これはそのまま自分の仕事照らしてべからず集が作れそうだと思いました。また、シーズン中、何人か新人が登場しますが、ここにも上手くいく人/いかない人が出てきます。端的に言えばアドバイスを素直に聞けるかどうかに拠るのですが、口答えしている新人氏を観て「そんなことしたらアカンやろ〜」と思いながらも自分も似たようなことをしていないか不安になったりもしました。仕事に対する姿勢が学べますね。(^_^;)

もうひとつ面白いと思ったのはアメリカならではの文化(?)です。シーズン中何人かクビになる船員が出てきますが、その話題を船長なり他の船員なりが話す時はいつも、「いいやつなんだけど」が枕詞についていました。「いいやつなんだけど"YES"が言えないやつでね」とか「いいやつなんだけど船長とモメてね」という具合です。アメリカならではの建前フレーズになるほどと思いました。また、シーズン途中で登場する中途採用の船員が愛犬ごと船に乗り込んでいたのには驚きました。もちろんそのまま出漁です。日本で雇われ船員がペットごと乗船するってケースはなかなか無いんじゃないでしょうか。こういう文化的な差異がチラホラ観られるのも面白いところです。

というわけで、エンタメとして面白い上に多くの学びがある「Battle Fish」、大変素晴らしい番組です。興味を持たれたらぜひご覧になってみてください。

割と「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ 」に通じるものがありました。

2018/03/17

Amazfit BipのGPS精度をフルマラソンで検証してたみた

(これは夢の中の話ですが)Rebuild.fmの宮川さんが使っていると聴いて興味を持った$60のスマートウォッチ、Amazfit Bip。AmazonともFitbitとも関係なく、Xiaomiの子会社であるHuamiが販売しているスマートウォッチです。Apple Watchなどに比べればある程度機能は絞られていますが、以下のような機能を持っている割に安いので試しに買ってみました。
  • IP68防水
  • 公称45日のバッテリー
  • GPS搭載
  • 心拍計搭載
  • 歩数計測
  • 各種アプリからの通知表示
  • 睡眠トラック
個人的に特筆すべきはバッテリーで、本当に長持ちします。自分はランニングウォッチとしてはGARMINを使っているので、Amazfit Bipは長持ちするバッテリーを活かして普段の活動量計測と睡眠トラッキング用に使い、ランニングはGARMINで計測するという使い方をしています。

しかしAmazfit BipにもGPS機能は付いているため「これ1つでまかなえるのではないか?」という疑問も湧いてきます。ところが$60の時計です。さすがにGPS精度は信用出来ないだろうと本格的には使っていなかったのですが、先日某所でフルマラソンを走ったので、両方で同時に計測し結果を比べてみました。

結果は以下の通り。

GARMIN Foreunner410は道中のキロポストとほぼ同じタイミングで1kmラップのアラームが鳴り、全行程で30mくらいの差しか出ませんでしたが、Amazfit Bipのほうはトータル距離が43.27kmとなり、2.5%程度距離が長くなる結果となりました。

GARMINは42.16kmを計測。

Amazfit Bipは43.27km。

両者でトータルタイムはほぼ同じ。距離だけ異なる。
コースは陸連公認コースですので、コース側の距離がおかしいということは基本的に考えなくて良いと思います。よって、Amazfit BipのGPSは2.5%程度の誤差があり、GARMINのほうが高精度で動作していたということが言えるでしょう。

ペースにすると9秒/kmの差になっていますので、マジメなマラソン練習には使いづらいのかなというのが個人的な印象です。とはいえ、自分の持っているiPhone SEでRunkeeperを使った場合もGARMINに対して1kmあたり30mくらい誤差が出ますので、iPhone SEと同程度とも言えるかもしれません。レースをガチガチ目指すような用途ではなく、日々のジョギングを気軽に記録したいレベルなら価格も手頃で心拍数も取ってくれるので良い製品だと思います。

自分はGeekbuying.comで買いましたが、日本のAmazonでも買えるようです。




2018/01/07

ここ1年くらい使っているフルマラソン中の補給食

 2017年はフルマラソンを5レース走りました。

レース 日付 記録
能登和倉万葉の里マラソン 2017/03/12 4:09:29
加賀温泉郷マラソン 2017/04/16 4:08:02
BMO Vancouver Marathon 2017/05/07 3:56:48
金沢マラソン 2017/10/29 3:52:39
湘南国際マラソン 2017/12/03 3:51:05

 3レース目のバンクーバーマラソンで初のサブ4を達成し、その後も記録を伸ばすことができました。思うようにフルマラソンを走れている感覚になってきたのは2016年の湘南国際マラソンあたりから。レース中の補給食もその頃に大体固まり、ここ1年くらいは変わらなくなってきたのでいったんまとめてみます。


左上から
  • 塩飴
  • 芍薬甘草湯
  • VESPA HYPER
  • SAVAS(ザバス)ピットインリキッド
  • 井村屋スポーツようかんプラス
  • VAAM顆粒
  • アミノバイタルPRO
になります。

塩飴


 脚攣り防止のために摂取しています。だいたい5km以降10kmおきを目安に食べています。雨天でそんなに汗をかいていなかったり、攣りそうな感覚がまったくない時は余る場合もあります。特に銘柄にこだわりはありませんが、ウイダーのタブレットin塩分プラスKentaiの塩飴を買うことが多い気がします。実感としては「なんとなく効いている気がする」程度ですが、練習の時に敢えて摂らずに走ると疲労が溜まりやすいような気はします。



芍薬甘草湯


 これも痙攣対策で、漢方薬です。だいたい2つ持って走り、ハーフ前後と30km前後の給水ポイントで流し込んでいます。2017年の金沢マラソンでは15kmくらいでピクピクきたので早めに飲みました。全然攣る気配が無いと1つだけで済ます場合もあります。友人に薦められて使い始めたもので、筋肉をほぐす効果があるような気がします。使い始めて以降、痙攣でストップすることは無くなっています(レース慣れしたというのもありますが)。



VESPA HYPER


 脂肪燃焼を助けるアミノ酸。エナジージェルと違ってこれ自身には大したカロリーはなく、体脂肪をエネルギーに変えるのを助ける効果があるとのこと。スタート直後と30km過ぎくらいに摂っています。何せ高いですが、使い始めて以降ガス欠感を感じなくなりました。今使っている補給の中では最もお金でタイムを買ってる感が強いアイテムです。飲むと身体が発熱する感じがあります。



SAVASピットインリキッド & スポーツようかんプラス


 ガス欠対策のため、だいたい15km以降5km刻みでこまめにカロリーを摂っています。ピットインリキッドはスクリューキャップなので最初は半分摂ってキャップを戻し、5kmあとにもう半分を摂ります。スポーツようかんプラスも半分ずつ食べられるようになっている点で重宝しています。ジェルとようかんに分けているのは飽きないようにするためです。効果は顕著で、疲れてきた頃に摂ると短時間ですが明らかに身体が軽くなります。ただ最近はガス欠感を感じることが減ってきたので数を減らしても良いのかなと思っています。




VAAM顆粒 & アミノバイタルPRO


 レース中にアミノ酸をとって筋肉の損傷を防ぐと良いとの情報を受け元々はアミノバイタルを10kmおきに摂っていましたが、イマイチ効果を感じないので半分VAAMに置き換えました。VAAMの効果はBCAAの補給というよりはVESPAに近い効果なんだろうと思っていますが、いずれにしろすごく効いているという感覚はあまりないです。とはいえ軽いので継続的に摂っています。




基本的にランナー仲間からの口コミと、岩本能史さんの「非常識マラソンマラソンマネジメント」を参考に構築してきました。